以前、二代目社長にありがちな特徴という記事を書いたのですが私自身、実は過去に
古着専門のリサイクルショップを起業をして失敗した経験があります。

今35歳という年齢ですが、(2017年1月現在)27歳の時に起業しました。
当時、経営について右も左も分からない状態だったのですが、毎日が必死で精神的にも追い込まれましたが、
今となっては非常に充実していた期間でした。

商売の方は何とか3年持ちましたが、毎月生活もできない状況で妻の給料で何とか生活し、
カードを使っての自転車操業状態。
二人目の子供を授かった時点でこのまま商売を続けていくのが無理だと判断し、他県で11年生活していたのですが、
私が長男という事もあり渋々地元に帰って、家業を継ぐ形になったのです。

その時の自分を振り返って、今から起業を考えている方にお伝えできる事があればと思い今回記事を書きたいと思いました。

1、起業時点での失敗

1-1、創業資金の不足

最初の起業時点での資金不足が一番の失敗でした。
自己資金100万、国金からの借入200万の計300万からスタート。内装も全て自分が行い、什器をそろえ、
仕入も済ませ何とか店の形はできたのですが、その時点ですでに運転資金は30万ほど。
本当ならこの時点で諦めるしかなかったんです…案の定、2カ月後には資金が底をついてました。

1-2、立地のリサーチ不足

次に失敗だったのが商売を行う上で重要な立地。
若かったこともあり、当時は

「場所なんて関係ない!お客さんを呼び込む力が俺にはあるんだ!」

と、今までの経験から変な自信があり、大通りから入り込んだ人の通りが極端に少ない
場所に店をかまえました。その後は、集客に苦労し毎晩手作りのチラシを作り、
翌日、3000枚のチラシを配りながらの営業を行っていましたが思ったほど集客につながりませんでした。

2、資金繰りの失敗

2-1、資金のショート

「創業資金の不足」にもつながりますが、資金が底をついて慌てて資金を集めようとしていました。
本当に詰めが甘かったとつくづく思います…
気づけば、国金の支払いも遅れ遅れになってしまい、閉店前にダメもとで追加融資の相談にいったのですが
断られてしまいました。

2-2、多重債務

結局、資金がない時、銀行のカードローンを使ったり、クレジットカードのキャッシングを使ったりと
気づけば多重債務になってしまって最終的に支払金額が膨らみ、お金が回らなくなってしまいました。
今考えれば、解決の方法はいくらでもあったと思います。
その当時、おまとめローンを利用することも頭にはありませんでした。
今の自分なら、借金をせずにおまとめローンを利用するか、任意整理を行い支払金額を減額する方法を
とると思います。

3、その後

3-1、おまとめローン

実家に帰ってから、家業のおかげですんなり銀行系のおまとめローンでまとめる事ができました。
その結果、支払額が半分になり若干生活がかなり楽になりました。







3-2、任意整理

TVCMで有名な某弁護士事務所へ。他にも債務があったのでそちらを任意整理するべく相談しにいきました。
その際、過払い金の状況を調べて頂き、1社4万ほど過払い金が発生しており、お金が返ってきました。

その後、あと1社程過去に完済していた事案を思い出し、時効だと思っていたのですが、ダメ元で、  弁護士さんに相談。

20万程の過払い金が発生してそちらも無事回収。


3-3、自己破産

転職に伴い、支払いが困難になり自己破産手続きへ。現在継続中。
後日別記事を書きます。

起業をして失敗して思う事

起業をするにしてもやっぱり事前の準備が一番大事です。
最初はやる事が多く、面倒に思うかもしれませんがその最初の準備で
起業してからの方向性がある程度見えてきます。
私は起業をして失敗しましたが起業をして思う事は「若いうちに、いい経験ができてかなりよかった」
そして、「毎日が充実していた」です。

私は近い将来もう一度起業をしてリベンジしていきたいと考えています。

この記事が今、起業をしようか悩んでいる方の参考になれば嬉しいです!

スポンサーリンク